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広島女学院中学高等学校

更新情報

2023.03.29

カンボジア研修 三日目 義足リハビリセンター 山本日本語学校 ササースダム高校

三日目のプログラムのスタートは義足リハビリセンターの訪問です。
ここは、義足を作ったりリハビリをする場所です。国立の施設ですが、足りないところはNGOが支援を行っています。昔は通っている方の80%が地雷の被害者だったのですが、現在は10%ほどに減少しており、交通事故や生まれつき身体に障がいを持った方が大半を占めるそうです。施設自体は整っているように感じましたが、話を聞くとスタッフ16人のうち専門家が1人しかおらず、まだ万全な状態ではないことがわかりました。責任者の方が丁寧に案内してくださったり、義足を装着した方が快く質問を聞いてくださったり、とても歓迎して頂きました。わずかなお金であっても、集まると大きな支援になるというガイドさんの言葉がとても印象に残っています。
その後、山本日本語学校に向かいました。そこでは、日本語を学んでいる現地の生徒たちによるカンボジアや山本日本語学校についてのプレゼンを聞き、マディゾンというお正月の踊りを一緒に踊って教えてくれました。女学院からは中学3年生がプレゼンを行い、日本や女学院について紹介しました。
その後の昼食やササースダム高校にも一緒に向かい、通訳を担当してもらいました。昼食会場は“箸”という日本料理の店で山本日本語学校の生徒、先生とお話しをしながらいただきました。献立は天ぷらと寿司で、初めて日本料理を食べる方もいらっしゃいました。お話しする中でカンボジアに暮らす方々の日々の過ごし方や日本語学校卒業後のことなどを知ることができ、とても有意義な時間を過ごせました。
食事を取った後に、ササースダム高校まで向かいました。到着すると、たくさんの小学生から中学生、高校生が私たちのことを珍しげに見ていて、手を振ってくれたりしました。また、学校の中に日本で言う食堂のような屋台が沢山あり、お菓子や飲み物が売られていて、日本には無い光景にとても驚きました。
教室に入り、17名のササースダム高校の生徒さんと2人でペアを組み、軽く自己紹介をしました。次に、女学院の高1生徒が日本、広島、女学院についてのプレゼンを行いました。とても真剣に聞いてくれました。その後、女学院の生徒2人とササースダム高校の生徒さん2人、山本日本語学校の生徒さん1人でグループとなり、ササースダム高校についての紹介をしてもらったり、意見交換を行いました。
最初は英語があまり通じず、お互いに意思疎通が難しかったですが、山本日本語学校の生徒さんの通訳のおかげや、ジェスチャーを使って、たくさん色々なことを話すことが出来ました。
また、私が日本のお菓子を渡すと、ササースダム高校の生徒さんがジュースを奢ってくれたり、可愛い髪留めを下さってとても思い出に残る体験となりました。中にはネックレスを頂いた生徒もいたようです。
お別れの時間が近づいてくると、お互いにとても寂しい気持ちになり、写真を沢山撮ったりハグをしたり、連絡先を交換した生徒もいました。短い間でしたが、海外の同い年の生徒と話すことが出来たというのは、本当に私達にとって特別で印象に残る出来事となりました。
夕食はガイドさんお勧めの、現地の人々が訪れるレストランでとりました。ここではカンボジアのチャーハンと春巻きを食べました。春巻きの中には海老などの海鮮が入っていてとても美味しかったです。ここで初めて昆虫食を食べました。ちなみにコオロギです。不思議な味がしましたが、食べられなくもなかったです。初めての体験をたくさん重ねて、視野を広げていけたらいいなと思います。
夕食後はプノンペンに向けてフライトです。プロペラが着いた珍しい形の飛行機に乗って、若干の遅れはありましたが無事プノンペンに到着しました。シェムリアップとは雰囲気が全く異なり、同じ国とは思えないほどで新鮮な感じを受けました。いよいよ明日からはプノンペンでの研修が始まります。明日も充実した一日にできるよう頑張りたいと思います。