グローバル社会で互いに意志を伝え理解し合うために必要となる英語。論理的思考を支え「なぜ」の探究心を育む数学と理科。本校では国際性と探究力を備えた女性を育てるため、その土台となる英語と理数教育に積極的に取り組んでいます。
中高6年間を大きく3つの期間(①入門・基礎力養成期 ②英語運用能力養成期 ③応用力養成期)に区分し、各期間ごとに英語能力の目標レベルを設定。達成するために、習熟度別授業や個別指導を実施しています。さまざまな角度から英語に触れる機会を設け「聴く」「読む」「書く」「伝える」「やりとりする」という五つの技能をバランス良く高めます。
少人数クラス制
中1の入門期は約20人の少人数制授業。苦手意識を克服するための放課後勉強会やハイレベル講座など、習熟度に合わせて指導します。高1、高2は週に2時間、ネイティブスピーカーの教員による少人数制授業を受けます。
教科書以外にも「読む」課題を課し、幅広いジャンルの洋書を生徒が自由に読める環境を整えています。
eラーニングを取り入れ、語彙(い)力の強化を図ります。外部試験でも役立っています。
eラーニングを取り入れ、語彙(い)力の強化を図ります。外部試験でも役立っています。
中1から高2まで毎年校内コンテストを開催。中学のオラトリカルコンテストでは各クラスから選ばれた代表生徒が全校生徒の前で暗唱やスピーチをします。高校ではスピーチ・プレゼンテーションコンテストや英語エッセイライティングコンテストなどに挑戦します。校外のコンテストにも参加し、入賞を果たしています。
海外研修制度が充実しているのも本校の特徴ですが、日常的に海外から多くの来客があるため、学校を案内することや意見交換を通して校内にいながら英語力を磨ける機会に恵まれています。
高2・高1では週2時間、1クラス約20人の少人数環境でネイティブスピーカーによる指導を受けます。まとまった文章を書く力だけでなく、やり取りを通して聴く力や話す力の育成にもつながっています。
中3では本校卒業生の絵本作家・森本順子さん制作「My Hiroshima」(森本さんの被爆体験をもとにした絵本)を読みます。高1・3年では本校英語科が1976(昭和51)年に英訳出版した「Summer Cloud」(原文:広島女学院原爆被災誌「夏雲」)を読み、英語でヒロシマを学びます。また海外からの来客者に平和公園の慰霊碑を英語で案内するボランティア活動「碑めぐり案内」に取り組む生徒もいます。
在校生の声スピーチコンテスト
高円宮(たかまどのみや)杯という英語スピーチの全国大会に出場しました。中1の時に校内のスピーチコンテストであるオラトリカルコンテストにも出場していて、このような場で発表するのは初めてではありませんでした。しかし高円宮杯では原稿を全て一から書かなければならないなど、とても大変でした。原稿を書く時は意見だけでなく客観的なデータが必要だったり、読む際は強弱をつけ、自分が何を伝えたいのか表現したり、とても難しかったです。ですから1位とワールドファミリー賞を受賞できたときには頑張って良かったなと思いました。学校生活にもこの経験を生かし、いろいろなことに挑戦したいです。
(高1)
基礎力の定着を図り、副教材やICT機器を活用しながらスムーズに発展レベルへ。習熟度や希望の進路に合わせて、効果的に力を伸ばせるよう指導します。
中1・2では教科書を中心に授業を進め、基礎力を養成。さらに副教材で発展的な問題に挑戦しながら、ノート提出や小テストで学習定着度を確認します。中3からは高校数学の先取り学習が始まり、発展的な学習内容にスムーズに対応するため、解く過程(考え方)もしっかり理解した上で答案を書くよう指導します。
視覚で捉えることによって理解が深まる単元(立体図形や関数のグラフなど)には、必要に応じてICT機器を用います。生徒自ら端末を活用することで、想像力や応用力の向上を図り学習意欲を高めます。端末で理解を深めたら、今度は自分の力で図形やグラフをノートに描けるよう練習します。
見て、触れて、確かめて。理科が好きになる体験型の授業を展開。興味・関心に従って深く追究する楽しさ、解明する喜びを感じながら成長できるカリキュラムです。
中学では自分で見て、触れて、確かめる過程を大切にしています。授業の大部分は二人一組での実験と観察を中心に進められ、レポート作成を通して書く力や考える力を育成。中3では各自で決めたテーマで全員が研究に取り組み、さまざまなコンクールへの出品に力を入れています。大学の協力を得て実践的な研究をする生徒もいます。
●教育長賞 1名受賞
「カイロの発熱を調整して酸素と結びつける速さを変える」
●優秀賞 5名受賞
「布の濡れ色の研究」
「果物に流れる電流の大きさとクエン酸・金属の関係について」
「弁当箱の傾きを防ぐ方法」
「凍らせたスポーツドリンクを溶かす時、溶かし始めから終りまで同じ甘さでとかすには。」
「猫の数についての認識」
優良賞他多数受賞
高2生物
例年、広島女学院大学の教授を招いて生物の出張授業を実施しています。実際の大学の分析を高校で体験でき、多くの生徒が刺激を受けました。