「Peace Studies」「グローバル教育関連プログラム」「課外活動」「国内外研修」「Global Issuse」を通じ、教養を深め、多様性を認め合う大切さを学びます。世界や社会が抱える課題に対して主体的に行動し、自分の言葉で発信できる力を養います。
中1から高3の「総合的な学習・探究の時間」で「平和」「人権・多文化共生」をテーマに生徒が主体的・対話的に学びます。
「教養」「ことばの力」「グローバルマインド」を通じて知識を得て、考えを伝え、共生する力を身につけます。
文系理系分野を問わず最新の論点や古典的名著に親しみ、幅広い知識を身につけます。
自分の軸を立てた上で、多種多様な価値観を持つ人々と共生できる精神を養います。
文章や統計などを分析して自分の考えを論理的にまとめ、他者に伝える力を養います。
国内外のさまざまな研修を通じてたくさんの人と出会い、学びを実践に移します。
広島女学院の高校生が長年行ってきたボランティア活動「碑めぐり案内」を、中1も体験。平和公園内にある碑について自分たちで由来や歴史を調べ、わかりやすくまとめ、説明する練習を行います。
ここから平和を創り出すための第一歩を踏み出します。
広島へ留学に来ている学生から出身国の原爆についての考え方や、これまでどんな事を学んできたのかを聴き、これまで学習してきた原爆観について、世界のものと比較し理解を深めます。
LINEを初めとしたSNSの使い方について、メリット・デメリットをまとめ、適切な使い方を学びます。クラスメイトとの関係がこじれてしまう具体的な場面を挙げながら、いじめや差別を防ぎ、良い人間関係を築いていく方法について生徒たちが自ら考える機会を設けています。
平和な世界を築くためには、世界が抱える課題に対して関心を高め教養を深めることが重要です。校内プログラムや海外研修・留学を通して、学びのフィールドをさらに広げます。中学1年生から、世界への扉は開かれています。
※1…オーストラリアへの研修旅行を想定し、想像力を膨らませながらさまざまなアクティビティを体験。楽しく英語の運用能力を高める学びの場
※2…本校に通いながらアメリカの高校でも卒業単位を取得し、2つの卒業証書(デュアルディプロマ)を取得するプログラム
※3…英語学習や異文化理解を目的として、約1学期間(ターム)ニュージーランドの現地校に通う留学プログラム
被爆の歴史を持つ広島女学院の生徒としてヒロシマのことを深く知り、世界の人々へ、さらに次世代に、平和を伝えるための活動に励んでいます。
平和の重要性を身をもって感じながら、本活動を通して学びへのモチベーションを高めます。
他県や海外から広島を訪れた方に平和記念公園内の慰霊碑を案内するボランティア活動。長年にわたり毎年200名以上の生徒が600名以上の高校生・大学生を案内しています。
生徒の声碑めぐり案内
他県から訪れた中高生への平和公園碑めぐり案内に参加しました。さまざまな資料を読み、先輩や先生に指導していただきながら原稿を作り上げていく中で、相手に伝えることの難しさを学びました。プロのガイドさんではなく年齢が近い私たちが対面で伝えることで、原爆についてより関心を持ってもらい、知ってもらい、考えてもらうことができたと思います。私自身、広島に住んでいるにも関わらず広島についての新たな気づきがあったり、他県の生徒との交流を通して、その地域の平和学習を知るなど、成長できました。碑めぐりを通してあらためて学んだ「平和の尊さ」を、これからも多くの人に伝えていきたいです。
(2022年度 中3)
東京大学大学院(渡邉英徳教授)との共同プロジェクトとして2011年から制作しているウェブサイト。被爆証言の収録・編集やサイト制作に生徒主体で参加しています。
本校主催の高校生平和会議。毎年、国内外から100名以上が参加し、平和実現について意見交換します。2023年度は「Nuclear Issues and the Environment」をテーマに議論しました。
平和な社会を築くためには、社会が抱える課題に対して関心を高め教養を深めることが重要です。
本校ではグローバルリーダーとして力をつけるため、国内外のさまざまな研修があります。
日程/2023年10月
場所/長崎〈中3/全員〉
中学校3年生は長崎への研修旅行を実施しました。当時の写真や映像を見ながら語り部さんの被爆体験を聴き、原爆資料館と原爆死没者追悼平和記念館を見学しました。
日程/2021年1月
場所/オンライン形式で実施〈高2/6名〉
カンボジアをフィールドに課題研究に取り組む5校が、オンラインで合同研究会を実施。現地で社会問題の解決に取り組んでいる方々による問題提起を受け、課題やその解決策について議論しました。
※2020年開催時の写真を掲載
生徒の声国内研修に参加して
日程/2023年10月
場所/沖縄県〈高2/全員〉
私は嘉手納基地のあるコザのフィールドワークのリーダーを担当しました。飛行訓練による騒音被害や、それに伴う体への悪影響が依然として問題となっているコザでは、広島や長崎で見られる「過去を学ぶ」という平和学習ではなく、基地の存在が今まさに市民の生活に及ぼしている影響を考える「現在を学ぶ」という新しい形の平和学習を体験することができました。他にも現地だからこそできる経験をたくさん積み、さまざまな面で実りのある修学旅行になったと思います。
研修内容 | 対象 |
---|---|
長崎研修旅行 | 中3/全員 |
沖縄修学旅行 | 高2/全員 |
各種模擬国連大会 | 高1・高2/希望者 |
日程/2024年3月~4月
場所/シカゴ、アライアンス
ホームステイをしながら、オハイオ州のアライアンスにあるマウントユニオン大学の講義に参加します。大学生と平和についての意見交換や高校での交流会、地域のボランティア活動などを行います。
日程/2024年3月
場所/シェムリアップ、プノンペン(中3~高2/17名)
アンコールワットなどの遺跡を巡り、カンボジアの伝統文化を学ぶのはもちろんのこと、現地の方々との交流などを通してカンボジアの内戦の歴史やカンボジアの社会問題などについても学び、平和の尊さについて考えます。
在校生の声海外研修
私はマウントユニオン大学研修に参加しました。現地での講義や交流を通して「平和」と「文化」について学び、発信しました。その中で、アメリカはさまざまなルーツを持つ人たちが集まっている社会なのだと実感しました。違いを認め合う柔軟な思考と、それに基づく行動は、世界とつながる上で必要不可欠であることを学びました。今はオンラインで簡単に情報を得ることができ、世界中の人とリモートでつながることのできる時代ですが、実際に現地に行き、人と会って話すことは何にも代えることのできない貴重な体験でした。今回の研修で学んだことを生かし、これからも好奇心と向上心を持って活動していきたいです。
(2023年度 高2)
在校生の声海外研修
私は中2の3月に韓国研修に参加しました。慰安婦、徴用工、竹島などの日韓問題について、日本のニュースだけで背景まで知ることは難しいと思い、研修前の4カ月間、日韓関係の歴史や問題について学習しました。研修では現地の高校生や大学生とディスカッションしましたが、事前学習のおかげで、より深い議論ができたと思います。一緒に昼食をとったり市内を散策したり、短い時間でしたが、別れ際に泣く人がいたほど濃密な交流でした。私たちの世代では、日韓問題に関する両国の意見や背景について理解し共有した上で、新しい関係を結ぶことができると確信しました。
(2023年度 中2)
在校生の声海外研修
私は約2カ月間、ニュージーランドにターム留学をしました。現地校に通ったりホームステイをしたり、たくさんの出会いや学びがありました。中でも心に残っているのは、現地校の生徒に戦争の悲惨さと平和のありがたさを伝えたことです。かつての敵国で伝えるのは、とても怖かったのですが、発表後のフィードバックでは、今まで原爆について知らなかったけれど知ることができてよかった、とても興味深いね、など、みんな原爆について関心を持ってくれました。この経験から、何事にも恐れずに挑戦していくことが大事だと感じました。これを今後に生かしていきたいです。
(2023年度 中3)
研修内容 | 対象 |
---|---|
オーストラリア研修 | 中3/希望者 |
マウントユニオン大学研修(アメリカ) | 中3・高1/希望者 |
韓国研修 | 中2・高1/希望者 |
カンボジア研修 | 高1/希望者 |
Global Issues ハワイ研修 | 高2/希望者 |
「世の中の問題(Global Issues)にアクセスできる、解決のために行動を起こせるヒロシマ発のリーダー」を育成する選択授業です。英語で行われる平和学の授業や、国内外の学校との意見交流会などを通してリーダーとしての思考力と発信力を身につけます。
学年 | 学習活動 |
---|---|
高1~高2 | ●「平和学」「核軍縮」「環境問題」の授業(英語) ●Liberal Artsの授業とチームリサーチ(日本語) ●ディベート、模擬国連活動(英語) ●九州研修(知覧・水俣) |
高3 | ●Liberal Artsの授業とチームリサーチ(日本語) ●ハワイ研修 |
生徒の声研修に参加して
パールハーバーを訪れ、実際に使われていた戦艦に乗るなどの貴重な体験から戦争・平和について多角的に、深く考えられるようになりました。現地に行ったからこその学びが多くありとても有意義な時間を過ごしました。また、平和学習だけではなくハワイの文化についても学ぶことができました。女学院で大切にされている隣人愛と似た「Aloha Spirit」という精神は特に印象に残っています。
GIには模擬国連という活動があります。模擬国連とは、各国の大使になりきり実際の国連の会議を模擬する活動です。会議は英語で行われ、制服やスーツなどフォーマルな服装でのぞみます。2022年度、大阪府と滋賀県で開かれた大会に参加しました。大会では他国と交渉して、自国の意見を通していきます。他校の積極性や英語力に刺激され、時間や回数を重ねるごとに楽しくなっていきます。また、自分たちが考えた提案が決議案に残ったときの達成感は素晴らしいです。模擬国連の活動を通して国際関係や世界問題に詳しくなれます。
在校生の声Global Issues
Global Issuesの授業や放課後のディベート活動を通して、多角的に物事を見つめることや自分の意見をしっかりと持つこと、人とつながることの大切さを学びました。またアメリカで開催された、軍縮不拡散について高校生と議論する会議に、学校の代表として参加しました。慣れない環境で英語を使って生活し、意見をしっかり持てるか不安でしたが、多様な国籍の高校生の新しい視点にインスピレーションを受け、周りに流されずに自分の意見を発表し、成長することができました。今後も、平和を追求することはもちろん、多くの人と関わっていくことで、誰もが笑顔で生きられる世界を実現したいです。
(2023年度 高2)