2022.06.01
アメリカの小学生が作った千羽鶴を彼らの代わりに、平和公園に捧げに行く活動に参加した生徒が感想を寄せてくれました♪
私たちは先日、千羽鶴を平和公園に捧げに行く活動に参加してきました。
この活動は2004年から18年間アメリカ・ペンシルベニア州の小学校との間で行われているもので、折り鶴はそこから届いたものです。
この小学校から千羽鶴が届くようになったきっかけは女学院が行っている碑巡り案内でした。
この小学校では毎年小学4年生が「禎子の千羽鶴」を題材に原爆について学んでいます。
「禎子の千羽鶴」を読んだ小学生は、必ず「自分たちも千羽鶴を作りたい」と言うそうで、実際に毎年20名の小学生が千羽鶴を折っています。
そして彼らは、自分たちの手で広島の平和公園に折り鶴を捧げに行きたいと思ったそうなのですが、距離や年齢を考えると現実的なことではありませんでした。
すると、その小学生の思いを偶然知ったアメリカの大学生が「広島で自分たちに碑巡り案内をしてくれた高校生なら千羽鶴を届けてくれるかも」と提案し、その碑巡りを行った女学院の卒業生が当時の碑巡り担当の教員に相談して、千羽鶴が海を渡って女学院に届けられることになったのです。
そして私達は、礼拝で教頭先生からこの活動を紹介され興味を持ち、今回の参加を決めました。
平和公園に到着するとまず、アメリカから届いた段ボール箱を開封しました。
中には手紙とともに丁寧に折られた千羽鶴が入っていました。
本物の千羽鶴を実際に持つのは初めてだったのですが、ずっしりと重くて驚きました。
そしてこの千羽鶴を作ったのは20人ほどの小学生であるということ、また千羽の鶴の中には一人一人からのメッセージが書き込んであると知りました。
1万キロ離れたところに住むアメリカの小学生たちのそれほどの大きな思いを、広島に住む私達が今代表して受け取っているんだと思うととても感動しました!
そのあと折り鶴をショーケースの中に収めに行きました。
無事ケースの中に捧げ終わった時はちゃんと子どもたちの思いをこの場所まで届けられたことに私達もホッとして、嬉しさと達成感を感じました。
こうして私達が千羽鶴を捧げる様子は写真に収められ、アメリカの小学生の元へ送られます。
今回の活動を見て小学生たちが少しでも喜んでくれたら良いなと思います。
このような活動は女学院に入っていなかったら経験することはもちろん、興味を持つことも無かったと思います。
女学院で原爆や平和について学んでいく中で、平和のために主体的に動くことの大切さを実感しました。
今回の活動もその一つだと思います。
様々な価値観や意見を持った世界中の人達とこうして繋がりを持ち、平和という同じ目的に向かって思いを一つにするという経験は本当に貴重でしたし、平和を実現するために必要なことだと思いました。
これからも多角的な目線で平和について学び続け、広島に住む私達だからこそ発信できることを考えていきたいです。
(高校3年生 H&H)