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広島女学院中学高等学校

更新情報

2016.01.22

広島女学院中学校を受験された皆さんへ

合格概況

 

広島女学院中学校を受験された皆さんへ

きょうは広島女学院中学校入学試験の発表日です。昨日の試験に続いての今日の合格発表、と緊張が続き、また他校の受験のあった方たちもいることでしょう。本当にご苦労様でした。

皆さんが中学受験を決めた時から、「選ぶ」という生き方が始まりました。中学校教育は日本においては義務教育なので、何もしなくても次のステップは用意されています。しかし、皆さんはその道を選びませんでした。何カ月も、いや何年もの期間、目指す学校に合格するために努力し続けることは簡単なことではありません。途中で色々迷ったり、しんどい思いをした人ほどその事はよく分かっていることでしょう。皆さんは今日まで本当によく頑張って来られたと思います。そのこと自体が、すばらしいことです。

しかし、「選ぶ」という生き方には、自分が期待した結果と望まなかった結果のどちらかがついてきます。選ばなければそれもありませんでした。

「選ぶ」生き方をする時に大切な事は二つです。一つは目指す結果に向かって努力し続けること。二つ目は(順番は2番目でもこちらの方が大きいかもしれません)、その結果をあなた自身が受けいれることです。どちらの結果が来ても受け止めるのは自分で、他の人は替わることが出来ません。そこにあなただけの人生が生まれます。選ばなければ味わえなかった何かです。受け止めるには時間がかかることもありますが、必ずその意味を知る時がやってきます。全ての事には意味があるからです。

私の好きな星野富弘さんの言葉を紹介します。彼は口に絵筆やペンをくわえて花の絵を描き、やさしい詩を書きます。若い時の事故で首から下が不自由になり、車いすの生活をしておられる方です。

 

「痛みを感じるのは生きているから。悩みがあるのは生きているから。傷つくのは生きているから。私は今 かなり生きているぞ。」

 

今日まで自分の決めた道をしっかり進んで来られた、皆さん一人一人のこれからの歩みの上に、神様の豊かな祝福があるようにお祈りします。

広島女学院中学校 校長 星野晴夫