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広島女学院中学高等学校

更新情報

2016.01.29

何を守るよりも、自分の心を守れ。そこに命の源がある。

2016年1月8日 中学放送礼拝 刀祢館(聖書科)

旧約聖書 箴言4章23節

何を守るよりも、自分の心を守れ。そこに命の源がある。

 

 皆さんは冬休みをどのように過ごしましたか? 私は12月の終わりに1週間近く沖縄に行ってきました。とても素敵な出会いや経験をたくさんしたので、皆さんにもおすそ分けしたいのですが、その話はまた次回にして、今日はその留守中、家の様子をたずねる私のメールに、息子がとんでもない返信を返してきたことからお話しします。我が家はベルとグリという2匹の猫がいるのですが、そのグリが、「“悪行”の限りを尽くしている。食べてはいけないものを食べてそこらじゅうに吐いたり、ベッドをトイレ代わりにしたり、いろんなものを落として壊したり、家中が大変なことになっている!」というのです。8月に我が家にやってきたグリは確かにやんちゃ盛りの子猫ですが、いつもはそこまでしません。案の定、私が帰ってくると、その“悪行”はおさまったようです。つまり、グリちゃんは、いつも一番自分をかまってくれる私がいない寂しさと不安から暴れまわっていたようなのです。

ネコと一緒にしては失礼ですが、皆さんにもそんなことがありませんか? 自分の中にある不安やイライラや満たされない思いを、誰かや何かに攻撃的にぶつけてしまう。今朝の聖書の「何を守るよりも、自分の心を守れ」とは、「傷つけられないように自分の心をガードしなさい」ということではないと思うのです。「自分の心が暴走して人や自分自身を傷つけることのないように、自分の心を大切にしなさい」ということではないでしょうか?

ではどうすれば自分の心を大切にできるのでしょうか? それはグリちゃんのように自分の心が安心できる場所や時間や関わりを持つこと、そして聖書は「わが子よ、わたしの言葉に耳を傾けよ」と語りかけて下さる神様に心を向けることもその助けになると教えてくれています。

 

神様、私たちの心は時々、不安やイライラや満たされない思いに苦しめられることがありますが、どうか毎朝の礼拝を通して、私たちの心にあなたからの平安と力をお与えください。