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広島女学院中学高等学校

更新情報

2015.12.12

アフガニスタン大地震 被災者支援のための街頭募金活動!

10月下旬にアフガニスタン北部でマグニチュード7.5の大地震が起きました。北部はタリバンなどの反政府勢力の根城となっているところも多く、なかなか支援が進んでいないそうです。安佐北区にある広島文教大学附属高等学校生徒会が女子サッカーチームとの交流をしていますが、地震の被害のことを聞き、「自分たちに何かできないだろうか」と考え、街頭募金活動をすることになりました。

本校でもこの趣旨に共感し、有志生徒を募って、高2の6人が中心となって、本日、街頭募金活動を実施しました。

この活動に先立ち、事前学習として、広島在住のアフガニスタン人であるシャムスル・ハディ・シャムスさんにおいで頂き、アフガニスタンの概要や教育等についてレクチャーして頂きました。シャムスさんは国連ユニタール広島事務所の職員ですが、その前は広島大学大学院において博士号を取得されています。今日は英語でのお話で、ユニタール広島事務所の島津さんが通訳して下さいました。

アフガニスタンでは未だに識字率が低く、とりわけ女子の教育は進んでいません。子どもたちも戦争や紛争が日常にあるため、何が「平和な状態」なのかがよくわかっていないとのことです。そのようななか、シャムスさんは佐々木禎子さんの絵本を現地の言葉に翻訳し、子どもたちに平和教育をすすめるプロジェクトを立ち上げています。紛争から復興へのプロセスはどうあるべきなのか、広島がとても参考になるとアフガニスタンの子どもたちも認識しているそうです。そのためにも、日常会話のなかで「平和」についてもっと語り合わなければならない、平和についてもっと考える時間や教材が必要だ、と熱く語られました。シャムスさんについては、中国新聞でも特集が組まれたことがあります。ぜひこちら をお読みください。

さて、レクチャーのあと、午後3時半から5時まで街頭に立って募金活動を始めました。最初は本当に募金してくれるのだろうか?と心配していた生徒たちですが、次第に呼びかける声も大きくなり始め、あわせて21人の生徒が声を張り上げて、募金の協力を呼びかけました。活動終了後、集計してみると、集まった金額はなんと63,000円にものぼりました! この皆さんの善意は国連ユニタールを通して、アフガニスタンに届けられることになっています。

高校生たちは、「募金をしてくださる方たちの優しさを感じた」と口々に言っています。また、「もっと支援活動を積極的にしていきたい」と意気込む生徒もいます。募金活動を通じて、遠い国の子どもたちの役に立ちたい、もっとアフガニスタンについて知りたい、という思いを強くした土曜日の午後でした。

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