2023.03.28
カンボジア研修 二日目 アンコールワット・自立支援施設・ゴミ山
今日はアンコールワットの日の出を見に行きました。朝4:45集合となかなかハードなスケジュールでしたが、みんな集まることができました。
アンコールワットの朝日はとても綺麗でした。真っ暗のなかからだんだんと明るくなり、太陽が出てきました。
場所を変えてみると上がってくる場所がかわり、様々な表情を見せてくれました。
写真はあまり綺麗に撮れなかったので、自分の目にしっかりとやきつけました。やはり現地に行かないとわからないこともあるのだと思いました。
ホテルに一度戻って朝ごはんを食べたあと、再びアンコールトムとタプロムいう2つの遺跡を巡りました。
アンコールトムは3キロメートル四方ととても広く、全部回り切ることはできませんでしたが、写真ではわからない大きさや質感を感じることができました。
南大門にはたくさんの石造りの観音像がありました。門の前の石像は神話に基づき、蛇神を引っ張るすがたがモチーフとされていました。
色々なところに観音の顔がかたどられており、世界の平和を願うために全ての方向を向いているということに驚きました。アンコールトムを作った昔の王様も平和を願っていたのだなと感じました。
バイヨン寺院ではとにかく壁画がずっと続いていて圧倒されました。
陸上、水上での戦いの様子や人々の生活の様子、パーティーで伝統舞踊のアプサラダンスを踊っているひとなど当時の様子がそのまま残されていました。文献などでは決して伝えられない貴重な資料だと思いました。
お昼ご飯は日本に留学経験のあるダリツさんにお話を伺いながら食べました。ダリツさんはマレーシアで日本語を学ばれたあと京都大学に留学にいき、考古学を学ばれたそうです。私たちが午前中見た遺跡や今まで学んだ歴史のふかいところを沢山教えていただきました。アンコール・トムにあった補強された壁はダリツさんが補強されたそうです。とても興味深いお話を聞けて貴重な経験となりました。
私達は昼食を食べた後、自立支援施設のリトル・エンジェルに行きました。ここには両親がいない小さな子供から、家が地方の農村部にあり、このままでは大学に通えない大学生の方が集団生活をされていました。
今回私達は大学生の方々に、マンツーマンでハンマーとを鉄の棒に打ち付けて牛皮に穴を開け、象の絵を縁取るアートを教えてもらいました。私を担当しくれたお兄さんは、優しく作り方を教えてくださり、また私が下手なことをすると笑いながらサポートをしてくれました。お互い言語は通じずとも、身振り手振りや簡単な英語でコミニケーションをとり楽しい時間を過ごすことが出来ました。コミュニケーションに重要なのは伝えたい気持ちだと改めて感じることができました。
夕方、特別な許可を得て、バスの車窓からゴミ山を見ました。ゴミ山とはそのまま、ゴミが山のように積み重なっている場所のことです。
ゴミ分別があまり広まっていないカンボジアでは、全てのゴミがゴミ収集車によって、回収され、一番上に回収されたゴミを出すため、上から緩やかな傾斜となります。この山はバスから見てもとても高く、かなり広い範囲でした。私はこんなに多くのゴミが溜まっているのか、と驚きました。更に驚いたことは、ここで生活をしている人がいることです。ゴミ収集車が到着したと同時、人々が走り出しました。昔は、子供たちが家族の生活を少しでも支えるため、プラスチックや金属を集めて売っていたそうですが、今でも行われていることにとても驚きました。
夕食時、環境省の方のお話を聞き、政府がゴミに関する教育を勧めたり、学校へ行かせるためゴミ山への子供の立ち入りを禁止にしたり、日本などの先進国のゴミ処理システムを目指したりして、積極的に改善を図っていることが分かりました。現在のゴミ山を見ただけで勝手に私達が現地の生活をイメージをしたり、価値観を決めつけたことを反省すると共に、この経験を通して、目の前のことを見ただけで勝手に判断しないことが重要だということ、学校にいけない子供たちがいる中で、私達がいかに恵まれた存在であるかを痛感しました。
盛りだくさんのカンボジア二日目が終了しました。いよいよ明日は同年代のカンボジア人生ととの交流が始まります。明日も元気に色々なことが吸収できたらと思います。(中3生徒)