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広島女学院中学高等学校

更新情報

2016.04.20

Critical Issues Forum 2016 <まとめ>

4/13~18、本校から2名の高校生が、アメリカ・カリフォルニア州モントレー市で開催されるCritical Issues Forum(CIF)に参加するため、渡米しました。日々アップされていた現地での様子を1ページにまとめました。

<米国カリフォルニア州へ出発!>

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いよいよ出発です。

クリティカル・イシューズ・フォーラム(核軍縮のための国際会議)のため、年明け早々から連日プレゼンテーションの準備をしてきました。旅の無事を祈りつつ、行ってきます!

 

 <DAY2>

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無事サンフランシスコ国際空港に到着、と思ったら続いてバスで2時間ほど移動し、長旅の末モントレー市にやって来ました。今日は市内を散策し、その後、同じく日本から集まった6校の生徒に会い、最後にホストファミリーと対面しました。モントレー市は年間を通して穏やかな気候であり、多少海風は吹くものの、とても過ごしやすく感じます。明日以降プログラムが少しずつ本格化するので、今晩はまず旅の疲れを癒すこととします。

 

<DAY3>

午前中は男女に分かれ、女子はSanta Catalina高校におじゃましました。

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交流を兼ねた昼食会をはさんで、午後からはScavenger Hunt(宝探しのようなものです)を行いながら、街を散策し、現地の高校生と親睦を深めました。日本とは異なり、歩いて1時間ほどの距離であれば、walkable(徒歩圏内)なのだそうです。その後、プレゼンテーションのリハーサルを行いました。いよいよ明日、各校が準備してきた結果を披露し合います。1日の予定を終えると、ピザ(アメリカサイズ!)を食べながら、交流会をもちました。

 

<DAY4>

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フォーラム本番の日を迎えました。写真は、会場となるSanta Catalina高校です。

本校と同じくキリスト教系の女子校であり、独特の雰囲気があります。例えるなら結婚式場、でしょうか。とても手入れが行き届いていて、ちょっとした庭園とも言えます。

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写真二枚目は、カンファレンス会場の様子です。今日は15校もの学校がプレゼンを披露しました。同じテーマであってもアプローチの仕方が異なり、聞いていて飽きることはありませんでした。女学院の出番は明日、最後から二番目です。

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写真三枚目は、本日最後にプレゼンを行った、ハワイのプナホウ高校生徒との一枚です。

プレゼンの中で、本校との交流についてふれてくださり、プレゼン終了後には、メッセージの書かれた折り鶴までいただきました。彼らは今年の 夏に広島を訪れる予定とのことで、今回の研修を機会にネットワークがますます広がっていくのを実感できます。

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 <DAY5>

今日はフォーラム本番2日目、午前中は、アメリカ、ロシア、日本の5校がプレゼンテーションを行いました。女学院の出番は最後から二番目であったため、緊張は最後まで続きました。出番が回ってくると、時間にして15分ほど、聴衆に向けて準備してきた成果を披露しました。さすが「本番に強い女学院生」、見事にやりきりました。

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今日は特別ゲストとして、クリントン政権時代に国防長官をお務めになったウィリアム・ペリー氏も加わったため、生徒たちにとってこの上ない機会となりました。プレゼン後はペリー氏との質疑応答の時間もあり、会場は非常に盛り上がりました。一例を紹介しますと、ある生徒が「もしあなたが現職の大統領であれば、核軍縮が進まない現状をどのように打破しますか」との問いに対して「まず、事態を悪化させないことだ。」との回答でした。昼食時間を短縮するほど質疑は続きました。

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また、嬉しいことに、女学院の直前にプレゼンを行ったロシアの高校から折り鶴をいただきました。核問題については様々なアプローチができますが、相手に敬意を表するということもそのひとつになる、ということをあらためて教えていただいたように思います。

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昼食を食べてリフレッシュした後で、世界遺産に登録されているMonterey Bay Aquariumを訪れました。今日がモントレーで過ごす最終日ということで、美しい景観も見納めとなります。

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明日は早朝にモントレーを発ち、一同帰国の途につきます。

 

 <東京新聞に掲載されました!>

「本番に強い女学院生」の二人が無事にプレゼンテーションを終了したあと、修了式がありました。参加校が一校ずつ呼ばれ、主催のミドルベリー国際大学院モントレー校のジェームス・マーティン核軍縮不拡散研究所の所長であるウィリアム・ポッター先生から修了証書が手渡されました。

そのときの様子を早速、東京新聞が報じています。

写真の一番右の男性がクリントン政権時代の国務長官であるウィリアム・ペリー氏です。ペリー氏は昨年の8月に広島を訪問され、そのときも昨年のCIF参加生徒や中国新聞ジュニアライターの生徒に会って頂いています。(非公式行事として)

右から2人目がポッター先生。そして本校生徒の今村さん、中山さんです。いちばん左は今回、指導・引率を務めた常本先生です。

実はこのプロジェクトは12月から始まっており、参加生徒はまる3ヶ月、このCIFのために全力を注いで準備しました。モントレーでのプレゼンテーションはファイナル・プロジェクトですが、実は2月にはミニ・プロジェクトの提出が義務付けられており、「ミニ」とは名ばかりで、核軍縮に関する膨大な基礎事項をコンパクトにまとめなくてはなりません。もちろん、英語です。内容は大学レベルと言って差支えないでしょう。

そのミニプロジェクトをもとに、自分たちの視点でファイナルプロジェクトを作ります。本校の生徒2名はヒロシマを繰り返さないために、若い世代にできることを具体的に提案しました。

本校ではこのように様々な活動を行なっています。このCIFは要求されるレベルや準備期間のことを考えると、諸活動のなかでも最も過酷な部類でしょう。それを無事に、そして成功のうちに成し遂げた今村さんと中山さんに心から拍手を送りたいと思います。

明日(月曜日)の夜、広島に帰ってきます!