2023.11.18
キリスト教強調週間、最後の一日でした。生徒の感想で締めくくられます。
「ありのままの私を愛して」というテーマで進められた今年度のキリスト教強調週間。
沢知恵さんの音楽と言葉のパワーは、生徒たちの心を揺さぶりました。
高校3年生の感想は、6年間の学びを全て注ぎ込んだものでした。
ある生徒は、自分が中学一年生のときに、顔の知らない先輩からもらった一つの聖句に触れました。
先輩が作ってくれた聖書袋に入っていたものです。
「私はこう祈ります。知る力と見抜く力とを身につけてあなたの愛がますます豊かになりますように」。
初めて触れるキリスト教。はじめは慣れなくてドギマギしていたが、徐々に「隣人」という言葉を好きになった。
「隣人」であると考えると、まだ顔も知らない出会ったことがない人であっても繋がりがあるような気がする。
今度は自分が新一年生にメッセージを書く番。きっと自分みたいにドギマギしているかもしれない。
そう考えると女学院のバトンは脈々と受け継がれている。
ある生徒は、元ハンセン病患者との交流について語る沢さんの気持ちに寄り添いました。
沢さんが「お母さん」と呼んでいた女性は、自身の堕胎の経験から「『お母さん』という甘い言葉で私を喜ばせないで」と言った。
私も知らず知らずに人を傷つけているかもしれない。
でも沢さんがその女性の本心を聞くことができたのは、相互の深い信頼があったからだ。
その女性は沢さんのことを本当の娘のように思っていたのかもしれない。
沢さんが「ありのまま」の自分を包み隠さず話してくださったおかげで、
私たちも「ありのまま」受け入れ、心の深いところの琴線に触れる経験ができました。
高3生は、学校に通う日々もあと少しで終わりを告げようとする中で、
女学院とうコミュニティの中で学びを深めることができた6年間への感謝で締めくくっていました。