2017.08.07
8月6日午後,台風の影響を考慮し予定を前倒ししてPeace Forumを開催しました。このフォーラムは9年前,ハワイのプナホウ高校(オバマ前アメリカ大統領の出身校)と本校との小さな交流会としてスタートし,今年は過去最高の規模となり150余名もの参加者をお迎えしました。プナホウ高校はもちろんのこと,遠方から沖縄尚学,玉川聖学院,関西創価,長崎東,県内からも盈進,武田高校の生徒・先生方にご参加いただきました。
各校の取り組みを紹介し合うだけでなく,例年核軍縮に関わるトピックを選び,事前学習を行った上で,当日ディスカッションを通して考えを深められるようなプログラムを実施しています。今回は「Power to the People」と題し,市民社会とNGOをテーマとして,われわれ市民に何ができるかを順序立てて考えました。各校が事前に調査するNGOを選定し,ポスターにまとめ,当日の発表に臨みました。参加者は自由に各校の発表を見て回り,投票により全26のうち5つのNGOを選び,それらに具体的にどういった行動を起こすよう提言できるか,高校生らしい視点で議論を行っていました。まとまった行動計画は今後実行に移され,また来年のフォーラムで経過報告がなされる予定です。その日限りではなく,実際に思いが紡がれ,世界平和実現のため少しでも良い影響をもたらすことができればと願うばかりです。
プナホウ高校の素晴らしいプレゼンテーションで幕を開けた今回のフォーラムには,急遽,CTBT(包括的核実験禁止条約)に基づき核実験の監視を行う国際機関CTBTOの準備委員会からゼルボ事務局長がお越しくださり,メッセージをいただきました。
以下メッセージより抜粋。「エスカレートする軍事競争により緊迫する世界情勢を憂いていますが,この状況を打破するには被爆の事実を真に知る日本の力が肝要であり,ヒロシマ・ナガサキを知る若者に,自分を,そして自分の若さを信じ,行動を起こしてほしい。」