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広島女学院中学高等学校

更新情報

2023.05.27

アメリカの小学生の千羽鶴が海を渡りました♪

アメリカの東部・ペンシルヴェニア州にワイオミッシングという小さな町があります。この小学校で4年生を教えているグウェン・ギブソン先生は毎年、One Thousand Paper Cranes: the Story of Sadako(禎子の千羽鶴)を教材として使い、子どもたちと佐々木禎子さんの生涯と原爆について学びます。読み終わると小学生は必ずこう尋ねるのだそうです。「どうして何の罪もない子供にこんなひどいことが起こらなければならなかったのですか。」そして、「こんなことが二度と起こらないように、なにかをしたい」と願い、「自分たちで千羽鶴を作ろう」と小さな行動を起こすのです。約20名ほどの子どもたちが難しい折り鶴に挑戦し、1000羽を合わせて千羽鶴を作ります。「私の好きなこと」や「将来の夢」を書き、ひとり1羽ずつ、折り鶴の羽の部分にメッセージを書いてくれています。千羽鶴を持つ子供たちの誇らしそうな笑顔!

2004年、その小学生達の思いを偶然知ったアメリカの大学生が「広島で自分たちに碑めぐり案内をしてくれた高校生なら千羽鶴を届けてくれるかも」と提案し、その碑めぐりをお世話した本校の教員に相談して、やがて千羽鶴が海を渡ることになりました。今年で19回目を数える地味な活動です。子どもたちの千羽鶴は毎年、有志の生徒数名が平和の子の像のところに一緒に持っていてくれて、千羽鶴ブースのところに捧げるシーンなどを写真におさめ、グエン先生に送ります。アメリカはこの時期は年度の終わりを迎える頃で、一年の想い出アルバムYearbookの制作時期でもあります。そのイヤーブックに、自分たちが作った千羽鶴を、広島の高校生が平和の子の像に捧げるシーンをおさめた写真も載せるのだそうです。高1生2名が協力してくれて、1万キロ離れたところにいるアメリカの小学生の思いを運ぶことができました。