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広島女学院中学高等学校

更新情報

2016.04.15

GI students in Hawai’i<まとめ>

4/1~4/6に行われたGlobal Issues受講生ハワイ研修で日々アップされていた記事を1ページにまとめました。

2015年度に新設した高1のGlobal Issues。国内研修として、12月に山梨学院大学リベラルアーツ学部にてオールイングリッシキャンプを敢行しました。今回は海外研修でハワイ! ・・・といってもリゾート体験ではありません。ひたすら「平和」を追求する旅です。

金曜日の夜10時のフライトでしたが、時差の関係で到着は金曜日の午前10時。みんな元気で無事に到着し、早速最初の訪問地、イオラニ高校に向います。

 

<DAY1>

到着後すぐにプログラム開始です。まずは海!とりあえず見晴らしのいいところに行き、地球が丸いことを実感!

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次の写真は卒業生の浄念ゆかさんがアスレチックトレーナーについて話してくださっているところです。日本の学校にはない職種で、充実した設備にも驚きました。

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イオラニの高校生とも楽しく話しをしました。この学校はハワイ屈指の名門校で、レベルも設備もすばらしい!3Dプリンター、最新のIT機器など、生徒たちは一様にうらやましがっていました。

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最後はハワイ日本文化センター。ここでは日系人の歴史を詳しく学びました。日系二世のおじいさんのお話はとてもわかりやすく、かつ詳しくて、事前学習で学んだことが強化されたようです。

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 <DAY2>

4月2日、プログラム2日のレポートです。午前と午後に分けてお送りします。

【午前】パールハーバーのアリゾナ記念館+プナホウスクールとボランティア活動

戦艦アリゾナは1941年12月、日本軍の攻撃を受け、いまだに海の底に横たわっています。艦内に700人とも言われる乗組員を残したまま。死者の霊をなぐさめるため、ここの雰囲気は厳かで静かです。生徒たちも他の訪問者と同じように、真珠湾攻撃はなぜ起こったかなどについてのビデオをまず見ました。英語でしたが、事前学習である程度は勉強していたので、結構理解できたようです。その分、思いも深まったようです。「日本人として訪問するということで、緊張した」「平和公園を訪れるアメリカ人はこのような気持ちなのだろうか」「沈んでいるアリゾナを見て、まだそこに救出されなかった人がいると思うとやりきれない気持ちになった」「事前学習で習っていたが、やはり実際に来て、見て、雰囲気を感じるというのはこんなに違うものかと思った」などなど。

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パールハーバーのビジターセンターではプナホウスクールの生徒とボランティア活動もしました。佐々木禎子さんのお話をしながら折り鶴を一緒に折る活動です。多くの方が足を止め、一緒にツルを折りました。禎子さんのメッセージがパールハーバーからも発信されるというのはとても意義のあることです。

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また、真珠湾で生き残った98歳の方にもお会いしました。ご存命の方はアメリカにはもう4人しかおられません。

 

【午後】広島女学院同窓会ハワイ支部の方たちとの交流会

在校生のために30代~90代の10人の方々が集まってくださいました。出席できなかった方は生徒のためにお菓子やテーブルフラワーを準備して下さり、とても温かく迎えて頂きました。いくつかのグループに分かれ、30代、40代の方たちとはお互いの学校生活の話で盛り上がり、戦争を経験しておられる先輩方からは戦時中や被爆体験をお聞きしました。また、マクミラン先生とかシャノン先生など、昔のミッショナリーの先生の貴重なお話を聞くこともできました。世代を超えても女学院生は女学院生だ!と強く感じた午後でした。

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また、プナホウスクールに通う同窓生のお子さんも来てくださり、フラダンスを習いました。

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 <DAY3>

4月3日(日)のレポートです。

【午前】ハリス・ユナイテッド・メソジスト教会で日曜日の礼拝に参加!

この教会の牧師は卒業生の三宅展子先生です。先生が説教をされる礼拝に参加させてもらいました。1時間にわたる礼拝では聖餐式があったり、讃美歌をたくさん歌うなど、日頃の礼拝とは異なる雰囲気を味わいました。私たちは礼拝に参加させて頂いた感謝の気持ちを讃美歌で! ゲーンス先生の愛唱讃美歌「みめぐみ ゆたけき」を1節を日本語で、2節を英語で歌いました。急きょ決まったことなので、この日の朝、教会で練習させてもらっただけでしたが、なかなか上手でしたよ!

三宅牧師のこの日の説教のテーマは”Peace Be With You”でした。スペースシャトルのチャレンジャー号が打ち上げ1分後に空中で爆発、宇宙飛行士たちの尊い命も空中で散ってしまいましたが、実はシャトルの技師の一人が異常を感じており、打ち上げの延期を懇願するも聞き入れられなかったのだそうです。そして、予定通り打ち上げられ、爆発が起きました。この技師は生涯、この出来事に苦しみます。このエピソードと聖書のペテロの裏切りのエピソードから、心のpeaceとは? と聴衆に問いかけられました。

礼拝後、歴代の牧師先生の写真を拝見しました。1891年、第2代牧師は砂本貞吉先生。広島女学院を1886年に創立されたあと、この教会で1年間牧師として務められました。現在の牧師は卒業生。そして在校生が訪問。三宅先生は生徒たちを激励してくださり、あらためて広島女学院に連なる者のミッションを再認識する時となりました。

その後のランチは、教会員の方が夜を徹して生徒たちのたちに作ってくださっていました。なんとヨモギ餅まで!また、別の教会員の方はウクレレでハワイアンソングを唄ってくださり、心温まるおもてなしにすっかりくつろぎました。生徒たちはお礼に季節外れですが、「さやかに星はきらめき」をアカペラで歌いました。

とても豊かなひと時を与えられました。

 

【午後】

ハリス教会で大きな恵みを頂いた後、パールハーバーを再び訪問しました。今回は戦艦ミズーリ見学です。ここではガイドのミドリさんの案内の素晴らしさにも感動しましたが、1945年9月2日に行われた終戦のための調印式が行われた場所に佇み、歴史的なイベントを実際のところで見るという機会になりました。

マッカーサー元帥が式の予定にはなかったというスピーチをした時の写真です。

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特攻隊がぶつかった痕跡の写真です。わかりにくいですが、直線が途中でゆがんでいるのがわかります。その衝突で亡くなった兵士を悼み、当時の艦長は周囲の反対を押し切り、水葬を実施したそうです。

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とても時間が短く、ガイドさんのお話を聞いて終わってにしまいました。しかし、この1時間で多くの収穫がありました。

なお、戦艦ミズーリは第二次世界大戦開戦直前に完成し、朝鮮戦争、湾岸戦争と3度の大きな戦争で使われ、ほんの15年くらい前に退役、真珠湾に移されました。しかし、この海域は軍の施設であり、写真撮影もかなり制限されるなど、軍がすぐそばにあるのはどういうことなのかも実感しました。

この後、ヌアヌ・パリ、イオラニ宮殿、カメハメハ大王像、ホノルルの高級住宅街などを見て回りました。

 <DAY4>

オフィシャルなプログラムは最後です。いよいよプナホウスクールへ!

プナホウスクールはオバマ大統領の母校として8年前、一気に有名になりましたが、もともと全米でも有数の進学校です。ここで日本語を教えていたピーターソンひろみ先生が櫛比された日本語の教科書は全米の多くの学校で採用され、その印税をもとにヒロシマピーススカラシップを設立。毎年二人の生徒を選抜し、一人の教員とともに8月初旬の10日間、広島に派遣しています。今年で8回目を迎えますが、広島女学院は初回から研修のお手伝いをしています。

この度、プナホウスクールが広島女学院の生徒一行を受け入れてくださることになり、最終プログラムとしてプナホウ訪問を組みました。プナホウスクールは小さなオアフ島にあって、広大なキャンパスです。さながら大学のキャンパスのようで、それだけでも生徒たちは興奮・・・。というより、かなりうらやましがっていました。(笑)

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上の写真はquadという中庭のようなところです。私たちが訪問したときにはたまたま日本語を選択している生徒たちによるBake Saleが行われていました。これは家で焼いてきたクッキーやブラウニーなどを1ドルとか50セントで売るというものです。年に2回、このように生徒が企画・運営するイベントがあるようです。

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テントを二つ設営し、写真の奥のテントでBake Sale、手前では核廃絶のための署名活動をいつもしてくれています。また、折り鶴を一緒に折るコーナーもあります。プナホウでは署名活動が実現するまでに2年かかりました。それでも、通りがかる生徒たちはみんな快く署名してくれます。

シフトを組み、空き時間にはキャンパスツアーで広大なキャンパスを生徒が案内してくれました。また、ランチはカフェテリアでプナホウスクールの生徒と一緒に食べました。

最後は広島のこと、広島女学院のことをもっと知ってもらうためのプレゼンテーションをしました。

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そして集合写真。このプログラムのきっかけを与えてくださったピーターソンひろみ先生、プナホウでもプログラムをコーディネートして下さったオオミゾ・ナオミ先生、国際交流センターのChaiさん、本当にお世話になりました!

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