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広島女学院中学高等学校

更新情報

2016.10.07

国連軍縮フェローシッ​プ歓迎レセプション(外務省主催)

国連軍縮フェローシップとは、より多くの軍縮専門家を特に開発途上国において育成することを目的としており、1978年より国連が実施しています。対象は各国の若手外交官や国防関係者等で、毎年日本を始めとする軍縮・不拡散に関係のある国際機関や国を訪問しています。

2016年度のフェローシッププログラムが東京において始まりましたが、その歓迎レセプションに本校卒業生が招待されました。招待される対象となったのは、「ユース非核特使」として活動した者で、今井穂花さん(2014年度卒業)と徳山実紅さん(2015年度卒業)がレセプションに参加しました。

今井さんは2014年にNPT再検討会議第3準備委員会(国連本部/ニューヨーク)に広島市より派遣され、国連日本政府代表部主催レセプションであいさつをしたり、日ごろの取り組みについて、平和首長会議のサイドイベントでプレゼンテーションをしました。現在、慶應義塾大学2年生です。

徳山さんは2015年、NPT再検討会議(国連本部/ニューヨーク)に派遣され、今井さんと同じような活動をしてきました。現在、東京大学1年生です。

reception

右から二人目が今井さん、四人目が徳山さんです。若手外交官、研究員との充実したひと時だったとのこと。以下は今井さんの報告です。

 今回、国連の方や大使の方、外務省の方や同じユースだった方々とお話しさせていただくなかで、自分のユース時代に「広島を訪問してもらい、平和の大切さ・被爆者の思いを知ってもらいたい」と強く思っていたことが実現されていることに感動しました。
  大使の方たちが広島と長崎を訪問されたこともあり被爆体験を聞いて感じたことをお聞きしました。「初めて被爆体験を聞いたけど、言葉で表せないほど強く心打たれたよ。被爆体験は絶対に語り継ぐべきものだし、平和のあり方を考えていかないといけない。」との感想を頂き、私も広島で被爆体験を聞いて感じたことや、平和活動を通して考えたことをもっと身近な人からでも伝えていかなければならないと改めて認識しました。
  また、中東や南米の大使の国が抱える社会問題について大使の考えを聞くことで、実際の現場ではどのような試行錯誤がなされているのかを知ることができました。
  普段、大学では政治学を学問的に学んでいますが、今回のレセプションで実務的な側面に触れることで、自分の学んでいる学問を新たな側面から見つめることができたように思います。今後は、今回の体験を活かしより政治学・軍縮問題について体系的に学んでいき、被爆証言やヒロシマアーカイブを通して、身近な人と平和についてもう少し考えていく機会をもっともっと増やしていきたいと思いました。