2022.11.28
11月26日(土)の午後、卒業生である映画監督 淺雄望さんの「ミューズは溺れない」の試写会が行われました!
思春期の心の機微を丁寧に描いたとてもいい作品でした。
淺雄望さんは、先日紹介した二つの映画祭でグランプリを受賞しただけでなく、新藤兼人賞の最終選考監督/作品の10人にもノミネートされました。これからの日本の映画界をけん引する期待の新人監督です。
試写会後は台本のないトーク! 照れながらも、話し始めたらわりとよくお話ししてくださいました。笑
生徒からの質問にも丁寧に答えて下さいました。今回の作品作りにまつわるエピソードは、ネタバレになるので書けませんが、見たばかりのシーンの解説や苦労話をしてくださいました。
なぜ、いつから映画監督になりたいと思っていたのですか、という質問に対しては、次のように話してくださいました。「中高時代、悩みのなかにあるときに映画に救われることがあった。今度は自分が映画を作る側となりたい、そして、100人見る人がいて、そのなかで一人でも「救われた」と感じてくれるのであれば、私はその一人のために映画を作りたい」と映画制作への情熱を語ってくださいました。
「映画のテーマとして何をいつも考えておられますか」という質問に対しては、「セクシュアリティやジェンダーが私のテーマです」と即答し、「男だから女だから、という線引きではなく、揺らぎのなかで生きてもいい、と中高時代に考えるようになった」と、女学院で過ごした6年間が映画監督としての現在につながっていることを様々なエピソードを交えながら話してくださいました。
また、大学で映画作りを学びたくてもなかなかアメリカや韓国ほど環境が整っていない、など、現在の日本の映画界が抱える課題にも話が及びました。
試写会には淺雄さんと関わった教員も何人も来てくださいましたが、「ある日突然自宅にやってきた」とか、「演劇部では表現するのが本当に好きそうだった」など、これまたいろんなエピソードが暴露(?)されました。
映画館では12月23日~1月5日の期間中、横川シネマで上映されます。初日の23日は淺雄さんの舞台挨拶があるそうです。ぜひどうぞ!
〇淺雄さんのTwitter(試写会のようす) https://twitter.com/asa_oh/status/1596491770858438656?s=20&t=zj3-5hB6rddviG_CUqm_wg
〇横川シネマ (上映期間等の最新情報はこちらでお確かめください) http://yokogawacinema.com/
〇映画「ミューズは溺れない」予告編 https://www.youtube.com/watch?v=DB7KbZf3Aio
〇映画紹介記事 https://eiga.com/news/20221026/22/