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広島女学院中学高等学校

更新情報

2025.02.17

中2Peace Studies「世界の原爆観を学ぶ」パネルディスカッション

中学2年生は今、LHR・総合の時間をつかって「世界の原爆観」について学んでいます。

2月15日(土)、世界の様々な国の出身の先生方に集まっていただき、それぞれの国での原爆観・平和観についてお話を聞くパネルディスカッションが行われました。

スロベニア出身のティンカ・デラコルダ・川島先生(広島大学大学院)、アメリカ人のラッセル・サーワー・カビール先生(広島大学大学院)、韓国在住のイ・ジェヒョン先生(慶南大学校師範大学)、中国在住の劉幸先生(北京師範大学大学院)、そして長崎出身でいらっしゃる広島大学大学院の桑山尚司先生にご参加いただきました。(カビール先生、イ先生、劉先生はオンラインで参加していただきました。)

まず、それぞれの先生方から、母国では第二次世界大戦をどのようにして学んだか、原爆をどのようなものとして学んだか、そして広島に来られて考えがどのように変化したか、ということをお話ししていただきました。

母国では広島の原爆が戦争を終わらせたと考えられていること、昔は原爆の使用に賛成した人々が多かったが現在は変わってきていること、被爆者の方のお話を聞いて考えが変わったこと、もっと被爆者の声を母国の人や世界の人に伝えるべきだと思っておられること、など話され、広島に住んでいる私たちとは異なる考え方があったり、広島の体験やニュースが伝わることによって人々の気持ちに変化が起きていることなどを知りました。

後半は生徒からの質問タイムでした。「広島で学んだり、広島で学んだことについて母国の人に伝える時に反対意見はありましたか?」や、「原爆ドームが世界遺産になることに反対意見があったと聞きましたが今はどうですか」などの質問が出ました。どの先生もとても丁寧に答えてくださり、実際に自分が経験したことと母国の人の反応とのギャップや、広島や原爆に対する理解の深まりや広がりについて率直に語ってくださいました。

お母さまが長崎で被爆された経験をお持ちである桑山先生が、「これは私たち一人一人が突きつけられている問いで、一人一人が答えないといけないといけない問いだと思います」とおっしゃっておられました。質問タイムでは生徒から次々と手が挙がり、平和や原爆について考えを深めたいという気持ちが伝わってきました。聞いている生徒も真剣で、私たち一人一人が自分の原爆観・平和観を深められた時間となりました。

参加してくださった先生方、本当にありがとうございました!