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広島女学院中学高等学校

更新情報

2017.03.30

カンボジア研修⑤

カンボジア研修5日目・6日目

29日の最初のプログラムは女性省訪問でした。
生徒も引率教員もこのような経験をほとんどしたことがなかったため、みんなとても緊張していました。しかし、こちらが予定より早めに到着すると、副大臣の方が「自己紹介も兼ねて雑談をしましょう」とおっしゃってくださり、和やかな雰囲気の中で始まりました。
まず、副大臣の方とスタッフの方から、カンボジアの女性をとりまく問題と、問題を解決するためにどのような法律がつくられ政策が行われてきたかを、レクチャーしていただきました。女性のための政策といっても、雇用における女性差別・貧困の解消、人身売買の防止、家庭内暴力・性暴力の被害者の救済、性病の予防や母子の健康維持、政治参画の推進、など、その領域は多岐にわたっています。カンボジアでは様々な角度から女性の権利保障のための政策が長期的なスパンで行われているそうです。女学院生の質問にも一つ一つ丁寧に答えてくださいました。その中でも、カンボジアではこのような政策の成果として女性だけではなく男性もふくめて女性の自立に対する意識改革がすすんでいること、女性の自立には教育環境を整えることが最も大事であること、というお話が印象的でした。本当は30分の予定だったのですが、2時間以上も時間を取っていただきました。何より、カンボジアの政治の第一線で活躍される素敵な女性リーダーの3人の方々と直接お話しすることができたことは、グローバルリーダーをめざす女学院生にとってとてもよい刺激になったようです。

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次にカンボジアの子供たちを支援する「ひろしまハウス」に行きました。本来ならば午前中の予定だったのですが、女性省でのプログラムが長くなり、午後にずれ込んでしまい申し訳無かったのですが、スタッフの方や子供たちがあたたかく歓迎してくださいました。
この「ひろしまハウス」は、広島市民の協力によって設立された教育支援施設です。貧しくて学校に通えない子供たちに、無料で英語や日本語、クメール語の授業を行なっています。スタッフの友広さんは広島出身の方で、ご家族に女学院出身の方がいらっしゃるということで、ご縁を感じました。何ヶ月も前から生徒はスタッフの方とメールで連絡をとりながら、子供たちのために学校で文房具や衣類などを集めました。無事に日本から持ってきた支援物資をお渡しできました。そのあと子供たちと一緒に遊びました。日本から持ってきた紙ふうせんや竹とんぼに子供たちが夢中になって遊んでくれて、とても嬉しかったです。女学院生も汗だくだくになりながら童心にかえって遊びました。最後に子供たちからお礼のカードを1人ずついただきました。がんばって書いてくれたであろう日本語のカードは、生徒たちにとって一生の思い出になるでしょう。子供たちの純粋な笑顔と人懐っこさに生徒たちもパワーをもらえたようです。ありがとうございました。

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これでこのカンボジア研修のすべてのプログラムが終わりました。空港に向かうバスの中では一人一人今回の感想を発表しました。生徒みな想像以上に充実した研修になったようで、涙を流しながら、今回の研修旅行の学びの貴重さや、たくさんのカンボジアの方々の温かいサポートに感謝する生徒もいました。

また、今回アテンドしていだだいた山口さん、マハホンさんとのお別れは本当に寂しいものでした。今回の研修は本当にこのお二人の細やかな気配りや生徒への温かい(時には厳しい)励ましで、生徒が120%以上の力を出せたように思います。外国で働くという夢を叶え第2の人生を歩まれている山口さん、懸命に日本語を勉強されてカンボジアと日本の架け橋として活躍されているマハホンさん。お二人との出会いも生徒にとってとても大きなものだったようです。本当にありがとうございました。

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そしてホーチミン経由の夜の便で無事に帰国しました。
広島駅では解散式を行い、生徒代表から渡部教頭先生と保護者の方に、研修の報告と研修に参加させていただいたことへの感謝を述べました。

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大きな事故や病気もなく、元気に12人が帰ってこれました。帰国後は、事後学習としてレポート作成や報告プレゼンの準備に入ります。また、生徒たちがこの研修で得たことを今後の学校生活にどのように生かしていくのか非常に楽しみです。本当にお疲れ様でした!!