在校生・卒業生メッセージ

卒業生メッセージ

倉光 静都香さん


2015年度卒
倉光 静都香さん
マウントユニオン大学1年在学中
国際情勢・外交/国家安全保障・対外情報分析専攻
包括的核実験禁止条約準備委員会 ユースグループ メンバー

私は現在、広島女学院の提携校である米国オハイオ州のマウントユニオン大学で、学校から13代目の村上芳野奨学生(※1)として勉強しています。核軍縮に興味があるので、主に国際政治系の授業を履修しています。 広島女学院で過ごした中学・高校時代といえば、友人や先生方と共有した空間を最初に思い浮かべます。毎朝の礼拝、学校にいらっしゃるお客様の講演、内容の濃い平和教育プログラムなどを通して、考えさせられたことを共有する場所があったことは、私にとってとても意味のあることだったと思います。広島女学院での日々は、自分の進路に大きく影響していることはもちろん、「どのような人間になりたいか」ということを常に自分に問いかけてきました。 私が広島女学院で経験した様に、後輩のみなさんにも、たくさん人との出逢いがあることを願っています。

(※1)村上芳野奨学生
戦後間もなくマウントユニオン大学(UMU)に留学し、多くの人から慕われた本校卒業生の村上芳野さん。UMUは彼女の功績を伝えるべく、学費免除の奨学金制度を設け、本校卒業生を受け入れています。

〈思い出の聖句〉
いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
どんなことにも感謝しなさい。テサロニケの信徒への手紙一 5章16節~18節

江戸 彩加さん


2009年度卒
江戸 彩加さん
広島大学医学部医学科 卒業
2015年より、呉医療センター・中国がんセンターで初期研修。現在は、広島大学病院 眼科で後期研修中

広島女学院では毎日の礼拝や平和を祈る週、人権学習、国際交流などたくさんの出会いがありました。一見すると堅苦しい響きですが、イタリアの高校生との平和会議、海外からのお客様との碑巡り案内など、楽しみながら共感し、学ぶことのできる時間でした。そういった経験を重ねるうちに自然と自分なりの考えが生まれ、友人と互いの意見を交わしたことは、私にとってかけがえのない財産となっています。私はこの4月から、眼科医としてのキャリアをスタートさせましたが、これも、高校時代の出会いがきっかけです。卒業後も、広島女学院で学んだことが大きな原動力になっています。自分は周りの人々によって生かされているのだということを心に留めて、目標を見失わず立派な眼科医になれるよう努力していきます。

〈思い出の聖句〉
私は植え、
アポロは水を注いだ。
しかし、
成長させてくださったのは神です。コリント信徒への手紙一 3章6~7節

寺本 佳代さん


1997年度卒
寺本 佳代さん
広島大学法学部・広島大学大学院 法務研究科卒業
2006年に司法試験に合格し、2007年に弁護士登録。法律事務所八丁堀法律センター 所属

振り返れば、女学院で受けた教育は、勉学に励み、希望する進路を勝ち取る力はもちろんのこと、「生きる力」と「考える力」を養うものでした。貧困やホームレスについて研究発表したこと、日本国憲法第24条(家族生活における個人の尊厳と両性の平等)草案を執筆したベアテさんについて学んだこと、長年の隔離政策によって未だハンセン病療養所にいる方々へクリスマスカードを送ったことなどは、特に強く心に残っています。現在、弁護士として様々な社会問題に向き合う中で、女学院での6年間を通して学んだことを思い起こしつつ、恵まれた環境において豊かで示唆に富んだ教育を受けられたことを、とても感謝しています。周囲を見渡すと、女学院の卒業生には、持ち前のガッツと明るさで、いかなる困難にも立ち向かい、乗り越えていく強さがあるように感じます。後輩の皆さんも、自分の希望する生き方を実現するために、自信を持って行動してもらいたいと願っています。

〈思い出の聖句〉
求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば開かれる。
だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、
門をたたく者には開かれる。マタイによる福音書 7章7~8節

久保田 希さん


2006年度卒
久保田 希さん
広島大学 医学部医学科卒業
2013年より
千葉県館山市の亀田総合病院にて初期研修。
現在は、亀田ファミリークリニック館山 家庭医診療科で後期研修中

たくさんの出会いをいただいた6年間でした。日々の礼拝では、先生や生徒の話から、心の動きや目標、生き方、考えかたなど多様な視点を教わりました。平和を祈る週、キリスト教強調週間には、世界平和のために様々な貢献をしている方の講演を聞くことで、ヒロシマの歴史、そして世界に目を向けることができました。その中で「自分には何ができるのか」を問い、先輩や後輩、友人らと語り合い、活動に取り組んだ経験は、私の宝物になっています。隣人に思いを馳せて自分の役割を考えた日々や、6年間の出会いが今の私へつながり、医師という道を歩み出す私の背中を、強く押してくれました。現在、後期研修医として学んでいるのは家庭医療です。国際協力の分野にも興味をもっており、2015年には研修でネパールを訪問しました。弱さは強さ、求めること、絶えず喜んでいること、すべきことをすること、受けるより与えることなど、女学院で学んだことが、日々の診療に生かせるように、一歩一歩進んでいきたいと思っています。
ネパールの研修にて、妊婦検診のアウトリーチ活動に同行。6時間かけて活動場所へ向かう途中でのひとコマ


ネパールの研修にて、妊婦検診のアウトリーチ活動に同行。6時間かけて活動場所へ向かう途中でのひとコマ

〈思い出の聖句〉
なぜなら、わたしは
弱いときにこそ強いからです。コリントの信徒への手紙二 12章10節

小路 かよこさん

本当にしたかったことは、
決して楽ではないけれど、
辛い時こそ、強く美しくあれ。

2014年度卒
小路 かよこさん
King’s College Londonへ進学

一つの出会いが、自分の道と将来を照らしてくれる。

 私は高校2年の夏まで、みんなと同じように国内の大学への進学をめざしていました。ところがある時、自分の人生観が180度変わるくらいの出会いがありました。その人は福原正大さんといい、彼のプレゼンを聞くうちに、それまで自分が生きていた世界がいかに狭いものだったかと気づいたのです。大学の選択肢は何も国内だけに留める必要はなかったのです。国外に自分の居場所を広げてもいいのではないかと。私は、私個人として一番輝ける場所をロンドンに見出しました。その理由は、海洋考古学者になるという夢があったからです。身近なようで遠い海は、私にとって神聖な場所でした。陸では自由に動ける人間も、水の中では抵抗を受けながら前に進むことしかできず、自然の一部と化します。水中に眠る海底遺跡や沈没船などは、そんな人間とどこか同じに思えます。私はその遺品たちに海洋考古学者として価値を吹き込んでいきたい。五感を使って、身体全体で歴史を感じたいのです。ロンドン大学の考古学には、歴史の古い博物館との合同プログラムたくさんあり、そうした中で様々な国籍や背景を持つ人々と一緒に研究できる。これが私が海外進学を決意し、ロンドン大学を選んだいきさつです。

女学院での経験を掘り下げると、自分が見えてきた。

 ロンドン大学を目指すための勉強について一番辛かったのは、学校の成績とIELTS(TOEFLのイギリス英語版)と課外活動、この3つのバランスです。どれかを一生懸命し過ぎると他がダメになってしまい、勉強が楽しめなかったり、周りの意見が得られなくて自暴自棄になったり。でも私は、学校の授業を1回1回充実させるため、いろんな工夫をしました。現代文の授業中、川鍋先生が難しい用語を言われた時には、和英辞典で調べて英語で理解したり、英語の授業では話し方で使えそうな単語を拾い上げリストアップしたり、歴史ではメモを英語で取るようにしました。海外の大学は、英語だけでいいと誤解されがちですが、違います。学校の成績はとても重要です。名門大学は10段階で8以上なければ厳しいといわれています。IELTSを受験するにあたっても、一般教養は必要で、その意味でも学校の成績は本当に大切です。だから、定期テストも今まで通り頑張りました。
 IELTSの勉強については、特に日本人が苦手とする「話すこと」について言及します。私は昨年の2学期は英語しか使わないと決め、授業中以外はすべて英語で話すように心がけました。フェイスブック、ラインも日常のすべてを英語にしました。時計もイギリス時間に設定。エッセイを書くにあたっては、自分の内にある気持ちを探る中で、今まで気づかなかった一面を発見することができました。海外に挑戦するためには、深く深く自分を知っていなくてはいけません。そして大学側も、その作業がどれだけできているかで合否を決めています。この作業を助けてくれたのは、世界各国の人たちとの交流やスピーチコンテストなど、私が女学院で経験した様々なことでした。そこで自分は何を感じて、それがどう私の人生に影響したのかを深く掘り下げました。エッセイは10回描き直しました。イヤな顔一つしないで添削して下さったジェリー先生には本当に感謝しています。

その道が正しいかどうかより、正しくなるように努力する。

 私が後輩のみなさんに伝えたいことは、「辛い時こそ美しく」という言葉です。私は友達と受験の時期もズレているし、自分で選んだテキストを買ってそれを信じて勉強していたので、精神的にも不安で夜も眠れない日々が続きました。そんな中でも、鏡の中の自分を見るたびに「もっと強く美しい女性であれ」と言い聞かせてきたのです。また、多くの人に「大丈夫だよ」と励まされました。その時にやっと気づけたのです。道を知っていることと、実際にその道を歩くことは違うということを。だから、自分が選んだ道が正しいかどうかは分からなくても、その道が正しくなるように努力するしかないのです。

〈手本とする言葉〉
「私が本当にしたいと思っていることを、
  失敗するかもしれないと恐れて断念はしたくない。」エマ・ワトソン

杉田 道子さん

仕事と家庭、子育てを両立できる
女性リーダーをめざしたい。

2002年度卒
杉田 道子さん
国際基督教大学 教養学部卒業
モルガン・スタンレー、世界銀行グループ国際金融公社を経て、ハーバード経営大学院(経営学専攻)に留学し、MBA取得。現在はユニゾン・キャピタルにて企業投資に従事。

杉田 道子さん 女学院で過ごした6年間は、「自分がどのような進路を歩みたいのか」「どういう人になりたいのか」を考える機会を与えてくれました。国際色豊かな教育は、さまざまな人たちと交流する楽しさを教えてくれ、また「自分らしさ」を大切にする友人との出会いもありました。毎日の礼拝や授業、課外活動では、先生や生徒の話から自分なりの答えを見つけ、考え方を確立していくことができたと思います。今後はビジネスを通して社会貢献ができるよう、企業経営の経験を積みたいと考えています。そして、家庭や子育てと仕事を両立した女性リーダーになることも大切な目標です。

〈思い出の聖句〉
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。
  どんなことにも感謝しなさい。」
テサロニケの信徒への手紙一 5 章16 節~18 節