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広島女学院中学高等学校

更新情報

2019.05.05

NPT5日目

今日はNPT派遣活動最終日です。

本当にあっという間で、もう1週間滞在したいくらい、毎日のスケジュールが充実したものとなっています。

まず、高見澤軍縮会議日本政府代表部特命全権大使との面会を行いました。

高見澤大使から30分程、これまでの核軍縮と通常兵器についてお話して頂いた後、私たちからの質問に答えて頂きました。

私は、現在進めている、戦前の白黒写真のカラー化の取り組みについて紹介しました。「キラーロボットなど核兵器の進化に使われてしまう状況にもある、AIなどの最新技術を、このように市民社会の関心を高め、政府との溝を埋めるために使えると思う。」と発言しました。大使からは、「今回のNPTのステイトメントにも入れられた、最新技術をどう核軍縮に活かし、情報共有していくかということとまさに通じている。技術やSNS、アニメやムービーなどを用いて伝えることは重要になってくると思う。しかし、同時に合理性が重要であり、被爆者の想いが発信され核兵器廃絶を目指す一方で、安全保障を重視する人もいる。それぞれ意見が異なるのは、どんな要素を重視しているからなのか、ということを考えることも同時に大切になってくる。」というお言葉を頂きました。

他にも質問が様々出て、多忙なスケジュールの中、予定より15分長引いても、大使が丁寧に答えてくださって、とても嬉しかったです。

次に、PEACのサイドイベントにオブザーバーとして参加しました。

被爆者の木戸季一 日本被団協事務局長(長崎で被爆)と、濱住治郎 日本被団協事務局次長(広島出身、胎内被爆)が証言をされた後、PEACの方が持って来られた平和の松明を、向かって右から被爆者、PEACに所属する若者の順に、メッセージを述べながらまわしていきました。

その様子を撮影していた所、急遽声をかけられ、日本人だから何か話してよ、と言われて、昨日のプレゼン内容を思い出しながらお話ししました。元広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーさんも来られていて、イベント後にお話することが出来ました。

最後に、被爆者の木戸季一さん(長崎)と、濱住二郎さん(広島)のお話を伺いました。濱住さんは、今回のNPT準備委員会のNGOセッションでスピーチされた、胎内被爆者です。

証言をしようと決心するまでに、相当時間がかかったそうで、なかなか自身が被爆者であることを、周囲に言い出せなかったとおっしゃっていました。しかし、被爆者の高齢化が進む中、お二人は使命感を感じ、話し始められたそうです。濱住さんは、実際に被爆していませんが、家族に当時のことを聞いて、証言しているそうで、実際に被爆を経験しない若者にも、ぜひ堂々と被爆者からの想いを受け継ぎ、世界に伝えていってほしいとメッセージを頂きました。

これで、NPTの全ての行程が終了しました。

それぞれのスケジュールにおいて、それぞれ得られることが違い、本当に充実した4日間となりました。ここまで、様々な準備をして頂き支えて頂いた、平和首長会議の方をはじめ、家族や一緒に練習をして、良い経験を積むことが出来た、NPT 派遣メンバーに感謝します。この学びを今後、活かしていけるよう、精進していきます!