校長からのメッセージ

創立以来、歴史の中で培われた
スピリットを土台に、
広島女学院は新しい時代の
グローバルリーダーを育てます。

校長先生

 1880年(明治13年)砂本貞吉は航海士となる事を目指してイギリスに出航しました。しかし航海は思わぬ展開となります。寄港した米サンフランシスコで立ち寄った教会での出会いから、航海士への夢に代えて人の魂を導く牧師となり、1886年(明治19年)故郷広島の地にキリスト教精神に基づく塾・広島女学会を開設します。科目は聖書・英語等でした。一年後、日本のキリスト教女子教育に生涯を捧げるため、27歳の女性宣教師N.B.ゲーンズが単身で来日し、総合学園となる広島女学院の礎を築きました。開国後日も浅く、激動する明治社会の中で、聖書に基づく人格教育は世間に流されない女性としての生き方を自覚させ、英語を身につけることは女性の自立を意識させたことでしょう。

 「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。」と聖書にありますように、神に愛されている本来の自分を認め受け容れ、そこから他者や世界に関心を向けて、社会の中の必要とされるところで役立とうとする生き方は、創立者から受け継いだ女学院教育の根底に生き続ける思いです。教科教育の修得に努める事はもちろんのこと、同時に個々に応じて与えられた様々な能力に目覚め、また自らに教育の機会が与えられている意味を考える時、各自の使命(ミッション)への自覚が生まれます。本校もヒロシマにある学校の使命として、平和・人権・国際教育に取り組むことを通して生徒の人格的な成長を育んできました。

 今、社会は世界的な広がりの中でより強く結びつきを持つようになり、そこから生まれる大きな展望と共に多くの解決すべき課題を共有しています。一人ひとりがこれまで以上に生きる力と術を身につけると共に、世界の人々が共存できる平和な社会の構築のために、答えの無い困難な問題に使命感と知性とコミュニケーション力をもって取り組むリーダーシップが求められています。そうした中、本校は2014年に文部科学省よりSGH(スーパーグローバルハイスクール)の指定を受けました。創立以来約130年の歴史の中で培われてきた創立者のスピリットを土台として、広島女学院は新しい時代のグローバルリーダーを育ててまいります。

学校長 星野 晴夫